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家づくり・現場の様子

ひな壇とは。階段の加工過程

2022年1月5日

こんにちは!
建築管理部の根本です。

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

本日のテーマは階段のひな壇です。
ひな壇の名前の由来を知っていますか?
実は、雛人形をかざる台のような形状からきています!

ひな壇階段とは

階段の各段が段階的に配置されている形態のことを指します。特に、複数の段が互いに少しずつ高くなっている階段を指す場合が多いです。この名前は、ひな祭りの「ひな壇」に似ていることから名付けられました。ひな祭りでは、雛人形を並べる際に段々と積まれた配置が特徴的で、階段の段階的な配置がそれに似ていることから、この名称が使われています。

特徴

視覚的な美しさ
  • 階段の段階が積み重なっていることで、視覚的に美しく、階段自体がインテリアの一部として強調されるデザインです。特にオープンスペースの中に置かれると、段階的なデザインが空間に奥行き感を与え、モダンでスタイリッシュな印象を与えることができます。
空間の有効活用
  • 各段に異なる高さを設けることで、デッドスペースを最小限に抑えることができ、下の段には収納や座れるスペースを設けることも可能です。特に小さなスペースで、階段を収納やディスプレイスペースに活用することができます。
階段の設置位置に合わせた柔軟性
  • 階段の高さや設置位置を調整できるため、建物の形状やスペースに合わせて階段をうまく配置することができます。
段差がついていることで動きが生まれる
  • 階段の段差がついていることで、歩く際に少しずつ高さが変わり、動きが強調されます。これにより、階段を使う際の体験自体が面白く、エンターテイメント性のある空間となります。

さっそくひな壇の製作過程を見てみましょう!

①柱に踏板が入るように加工を施します。

②踏板と側板をビスで緊結します。

③蹴込み板をはめて完成!

こちらのお家では、雛壇の製作にあたって化粧柱の加工が必要だったので
難易度が高めでしたが、綺麗に納めていただきました!

またひな壇階段にもデメリットはあります。

デメリット

昇降が疲れる場合がある
  • ひな壇階段は段差が段階的に上がるため、各段を昇る際に疲れることがあります。特に段差が高く、段ごとの間隔が広い場合には、歩くたびに負担がかかることがあり、長時間の昇降が不便に感じることがあります。
    高齢者や小さな子供にとっては、ひな壇階段が登りにくいと感じる場合もあり、疲れやすいというデメリットがあります。
スペースを取る
  • ひな壇階段は通常、段差を段階的に配置するため、平面積としての広さが必要になります。これにより、狭い場所や限られたスペースで使用する場合、他の部分に十分なスペースを確保することが難しくなります。
    例えば、リビングやオフィスなどの空間で、階段が大きな面積を占めることになる場合、設置スペースの確保が難しくなることがあります。
歩行に不便な場合がある
  • ひな壇階段は、各段が段階的に積み上げられているため、段差が高すぎたり、幅が狭すぎたりすると、昇降が不便に感じることがあります。特に、段差が不均等に設計されている場合や、足元が不安定になると、歩行が危険な場合もあります。
    足元の幅が狭く感じられる場合や、滑りやすい素材を使用している場合も、特に冬季や雨の日には事故のリスクが高くなります。
設計・施工の難易度が高い
  • ひな壇階段は、段階的に設置されるため、通常の階段よりも設計や施工が複雑になります。階段の段差や幅を正確に計算し、材料や構造がしっかりと納まるように工夫しなければなりません。
    このため、設計ミスや施工ミスが発生しやすく、完成度が低いと安全性に問題が生じる可能性があります。さらに、専門的な施工が必要で、追加コストがかかることもあります。
高齢者や障害者に不便
  • ひな壇階段は、歩くのが難しい人々には適していないことがあります。特に高齢者や障害を持つ人にとって、段差を昇るのが負担になり、移動が困難になる場合があります。
    手すりを設けても、段差が大きいと十分なサポートが得られないことがあり、安全に昇降するための工夫が必要です。
見た目のインパクトが強すぎる場合がある
  • ひな壇階段は、その独特なデザインが目を引くため、部屋全体のバランスによっては、インテリアの中で浮いてしまうことがあります。
    デザインにこだわり過ぎると、周囲のインテリアとの調和が取れず、空間全体が重たく感じられることもあります。特にシンプルな内装の部屋では、ひな壇階段が過度に目立ちすぎてしまうことがあります。
メンテナンスが難しいことがある
  • ひな壇階段はその構造上、段間の掃除やメンテナンスがしにくい場合があります。段差の間にゴミやほこりが溜まりやすく、清掃が面倒になることがあります。
    階段の材質やデザインによっては、定期的なメンテナンスや塗装が必要になることもあり、手間がかかる場合があります。
コストが高くなる可能性がある
  • 通常の階段と比べて、ひな壇階段は複雑な設計が必要なため、施工にかかるコストが高くなることがあります。特に特殊な材料を使用したり、オーダーメイドで作る場合は、さらにコストが増加することがあります。

まとめ

ひな壇階段には、デザイン性や空間の有効活用などのメリットがある一方で、昇降の不便さやスペースの占有、施工の難易度の高さなど、いくつかのデメリットも存在します。設置する場所や使用する人々のニーズを考慮して、メリットとデメリットをしっかりと比較した上で、設計や選択を行うことが重要です。

2022年も明日より工事が始まります。
頑張るぞ~~~!!

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