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家づくり・現場の様子
2020年5月6日
こんにちは、建築管理部の藤間です。
壁・天井には主にクロスというシート状の化粧材を貼って仕上げています。
クロスは材質、柄が様々あり種類によって部屋の雰囲気がガラリと変わります。
本日は、そのクロスが貼られている下地『石膏ボード』についてお話ししたいと思います。
石膏ボードとは、石膏をしん材とし両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料で、
防火性、遮音性、寸法安定性、工事の容易性等の特徴をもち、経済性にも優れていることから
「なくてはならない建材」として建築物の壁、天井などに広く用いられています。
写真は壁・天井に石膏ボードが貼られている状態です。
このままでは、石膏ボード同士のつなぎ目や、打ち付けているビス部分がどうしても凹凸になってしまいます。
なので、パテで真っ平になるように凹凸部分を埋めていきます。
きれいにパテ処理がされている状態です。
この真っ平になった状態の上にクロスが貼られていくのです。
石膏ボードは、クロスを貼ることができたり、簡単にビスを打つことができたり、思い通りの寸法にカットできたりする、施工性の高さや、
音を通しにくい遮音性の高さのほかに、防・耐火性の高さがあります。
石膏には約20%の結晶水が含まれており、火災時に高温にさらされるとこの結晶水が熱分解し、水蒸気となって徐々に放出され、温度の上昇を遅らせる働きをします。そんな特性もあり、防火材料に認められています。そして、壁の防・耐火構造の材料として、あるいは柱や梁の耐火被覆材として多用され、火災の延焼防止に効果を発揮しています。
見えにくいかもしれないですが、天井の下地より上の壁にも石膏ボードが貼られています。
天井と壁の取り合い部分にも石膏ボードを貼ることによって各部屋等への火災の拡大を防ぐ役割を果たしています(ファイヤーストップ)
ファイヤーストップを設けることにより、万が一の火災が起きた際に少しでも被害を遅らせることができます。
なによりも、火災が起きないことが一番ですけどね(;^ω^)