ブログ
家づくり・現場の様子
2021年9月24日
こんにちは!
今回は構造用金物についてお話ししようと思います。
地震の多い日本では、ここ数十年で様々な建築技術が発展してきました。皮肉なことに大地震が建築技術の発展に一役買っているとも言われています。
構造用金物も様々なものが開発されて、各現場で使用されています。
ところで構造用金物って何?という方のために簡単に説明いたします。
木造住宅は当然ですが木の柱や梁などを組みあわせて建っています。その柱や梁などの接合部に取り付ける金物が構造用金物です。
どの場所にどの金物を付けるかは構造計算のソフト等で決定します。大きな力がかかりそうな箇所には強い金物を付けなければいけません。
筋交いと柱にも筋交いプレートを取り付けます。
構造用金物は、強い地震の揺れによって柱が土台や梁などから抜けてしまうのを防ぐために取り付けます。平成7年に発生した阪神淡路大震災の際に多くの木造住宅が倒壊しましたが、ほとんどのケースが地震の揺れによる柱や梁など接合部の引き抜けによる倒壊といわれています。以前の建物には今のように構造用金物が付けられてはいません。その後建築基準法の改正により接合金物にも厳しい基準が設けられました。
その後も多くの大きな地震に見舞われてきましたが、地震による木造住宅の倒壊は大幅に減少したとされています。
こんなに小さな金物たちが大きな家を守ってくれているのですね!!
ということで、今回は構造用金物のお話でした。