施工事例

No.120

ジャパンヴィンテージの店舗兼住宅

2023年5月19日

宇治市妙楽のあがた通り沿いで店舗を構える flax_df の服飾作家ご夫婦の店舗兼住宅です。
1階が店舗・工房スペース、2階は住居スペースになっています。

「ラギット&クラシック」をテーマに掲げ、100年前のライフスタイルをイメージできるように洋服だけではなく、当時の什器や家具・小物などをディスプレイすることでお客様にもテーマが伝わるように空間づくりを行いました。

WEBサイト:https://flaxdf.com/
Instagram:https://www.instagram.com/flaxdf/




外観は1階部分を焼杉、2階部分をしっくいで仕上げ、和の趣のあるヴィンテージスタイルです。

和の格好良い雰囲気の中に自然素材の温かみが感じられる仕上りに、使用されることが少なくなってきている建材を使用することで、道行く人の目に留まる特徴的な外観となっています。

外構は道路側にコハウチワカエデをシンボルツリーとして採用しました。

住宅側玄関へ抜ける通路には、アクセントとしてツリバナやアオハダなどを植え、周囲には杉苔を使用しました。夜間には行燈で、ほんのり周囲を照らします。

通路や道路側サッシの前には洗い出し仕上げを行っています。

「洗い出し仕上げ」とは、セメントモルタルに砂利や玉石など骨材を入れて塗り、固まる前に表面を洗って、砂利や玉石の頭部分を露出させる方法で古くから行われている伝統的な左官仕上げ工法です。

店舗の入口には明治期の蔵戸を使用しました。外観に使用した焼杉とも相まって重厚感のある店構えとなっています。

店舗の床は土間コンクリートにし、天井は構造材を現し仕上げとしました。

「現し仕上げ」とは、本来、天井板などの仕上げ材で見えなくなる構造材をあえて露出させる仕上げのことで解放感を生み出します。

天井が高く気持ちの良い空間です。

店舗の天井はブラック塗装、化粧梁や化粧柱はウォルナット塗装で落ち着いた雰囲気になっています。

店舗のスポットライトは、アンティークなお店の雰囲気に合わせ真鍮古味色を採用しました。

店舗の中心には、300角の桧の柱を大黒柱として使用しています。建物内部に重厚感をもたらします。

階段下の空間は試着室として活用しています。

試着室前の鏡はクラッセ・ファクトリー取り扱いの関家具のパイン古材のものをご採用いただきました。

造作の洗面台はシンクを壁付けにしミラーボックスを一面鏡にすることですっきりとした仕上がりになりました。

階段上部に天窓を設けることにより、本来暗くなる1階のホールまで光が届き、非常に明るい階段となっています。

主寝室はネイビーの英国風柄のアクセントクロスをご採用いただき、上品な空間になりました。

床材は無垢の杉床をエボニー色で塗装しています。

キッチンは、一枚物のステンレス製カウンターを特注しました。シンク側のカウンターの奥行を広くし、対面に腰を掛けて食事をすることができます。

造作キッチンはお施主様と一緒に製作工場まで行き実際の仕上がりなどを打ち合わせさせていただきました。水栓・コンロ・レンジフードなど、全てこだわりの仕上がりです。

LDKの勾配天井には田の字に配置した4枚の天窓により、明るく開放感のある空間になっています。

また、床材は主寝室同様、無垢の杉床をエボニー色で塗装し、家全体が統一感のある雰囲気になっています。

LDKの畳スペースは、小上がりにし空間に変化をつけています。

リビングには、アンティーク家具をオーダーで製作しました。
上部には、ロフトを設け空間にアクセントを加えています。

お客様インタビュー

アトリエ・クラッセで家づくりをしてみて、良かった点はどんなところですか?

自分のイメージがほとんど形になった点です。

改善して欲しいところなどはございましたか?

特にありません。

お気に入りの場所や、やってよかったところはありますか?

全部が希望通りにできたので、全てがお気に入りです。

これから家づくりを始められる方にアドバイスなどがあればお願いします

自分のしたいイメージを強く持つことです。

建築士

二級建築士 片岡 龍哉

機能的で使いやすく、飽きのこない住宅を目指して設計を行うように心掛けています。
ご要望や必要な機能、使い勝手などは、お客様よって異なるため、お打ち合わせでは様々なご質問をさせて頂いたり、時には雑談などしながら、お客様のイメージ掴み、より良いお家作りになるように進めさせて頂きます。
以前は現場監督の仕事もしていたため、設計や現場、様々な目線でお客様のお力になれるご提案をできるように致します。 家づくりがお客様にとって最高の思い出となるよう、全力で努めさせて頂きます!

一級建築士 大橋 要

帰ってきた時に『ホッ』とするような空間になる家づくりを目指します。
敷地の特性を生かすことを意識し、自然エネルギーを取り入れたパッシブデザイン・和モダンなど、飽きのこないデザインが得意です。
過去には木造住宅の現場監督として、様々な素材や工法に触れ職人の人達と共に家をつくってきました。
今は設計の立場から現場監督で得た経験や、自分が良いと思うものを提案し、お施主様との会話の中で「家に対する思い」「暮らし方」を聞き取り、そこに住む人の暮らしを想像しながら設計をしています。
お施主様とともに家づくりを楽しみ、引き渡し時にはみんな笑顔でお渡しができるよう常々心がけています。

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