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家づくり・現場の様子
2022年12月19日
こんにちは。
お城の壁などによく塗られている白い壁、あれは漆喰(しっくい)と言います、古来より日本には親しみ深い材料で湿度の高い日本にとても適した材料です。
主原料は消石灰(水酸化カルシウム)で、石灰石を焼いて水を加えたものになります。
石灰石はサンゴ礁がルーツで、サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったものが石灰鉱脈で、そこから石灰石を採掘します。
この消石灰に糊(のり)やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。
ノリやスサは「つなぎ」として使用されており、主に、繊維質のものが使われる事が多いです。
胴縁と言われる木を壁に打ち付け空気が通る空間を作ります、こうすることによって夏暑くなった時に熱気を逃げやすくし冬の結露を防ぎ建物を長持ちさせる事が出来ます。
以前は通気層を取らずに塗るのが一般的でしたが近年は湿気や暑さ対策の為通気層をとる工法が出てきました。
下塗りの表面はくしで引いたような模様を付けます、こうする事により仕上げの漆喰がはがれにくくなるのです。
職人さんが鏝で何度もしごいて鏡のような平滑な表面が出来ます、近くで見ていてもこの仕上がり差が腕の差なのかと実感するばかりです。
職人さんも納得の仕上がりでした、お施主様も大変ご満足いただいております。
内部も漆喰を塗ってますのでそちらは次回お届けいたします。